ブルース・ウィリスさん「街で見かけても声かけないで」 妻がパパラッチに懇願
(CNN) 俳優を引退して認知症と診断されたブルース・ウィリスさん(67)の妻が、有名人を執拗(しつよう)に追い回すパパラッチに対し、街中でウィリスさんを見かけても近寄ったり怒鳴り声を浴びせたりしないでほしいと涙ながらに訴えた。
妻のエマ・ヘミング・ウィリスさん(44)はこのほどインスタグラムに投稿した動画の中で、認知症の人については「まだ啓発が必要なことがたくさんある」と指摘した。
ヘミングさんは、サンタモニカで友人たちとコーヒーを飲むため外出した際に、複数のカメラマンがウィリスさんに声をかけようとする出来事があったと振り返り、「誰かを外出させて安全に移動させることが、どれほど困難でストレスが大きいことか」と語って声を詰まらせた。
「私の夫の外出を独占取材しようとするカメラマンや動画撮影の方たちへ。とにかく距離を取ってください」「それがあなたの仕事だということは知っています。それでも距離を取ってください」
ヘミングさんはそう訴え、「動画撮影の方たちへ、私の夫に向かって調子はどうだとか大声で尋ねたり、『ウーフー』『イピカイエー』などと声をかけるのはやめてください」「彼にスペースを与えてください。家族やその日の付き添い人が、A地点からB地点へ安全に彼を連れて行けるようにしてください」と語っている。
動画に添えたキャプションでは、「この世界で介護をしている方や、認知症の専門家の方へ。家族を安全に外出させるためのヒントやアドバイスがあれば、どうか共有してください」と呼びかけた。
ウィリスさんの家族は数週間前、ウィリスさんの失語症が進行して前頭側頭型認知症(FTD)と呼ばれる認知症と診断されたと発表していた。