スタジオジブリ、日本テレビの子会社に 宮崎駿氏の後継者見つからず

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宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」は、米アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞した/Studio Ghibli

宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」は、米アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞した/Studio Ghibli

東京(CNN) 「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」など世界的に愛される映画を生み出したアニメーション制作会社、スタジオジブリが日本テレビの子会社になることが分かった。スタジオジブリは共同設立者である宮崎駿監督の後継者を見つけることができなかった。

共同声明によると、両社の取締役が21日に会談し、日本テレビがスタジオジブリの株式を取得して子会社化するとの決議を承認したという。取得額は開示されていない。

声明では「監督宮﨑駿は82才、プロデューサーの鈴木敏夫も75才となり、長らく悩んできたのが後継者問題だ」と説明。

日本テレビなら「スタジオジブリの『もの作り』やブランド価値を永続的に守る」ことができると指摘した。日本テレビは「スタジオジブリの自主性を尊重」し、「映画づくりに集中」できるようにする意向だという。

また、宮﨑氏の長男であり、自らもアニメーション映画監督である宮崎吾朗氏の名前が何度か候補に上がってきたが、吾郎氏は「『一人でジブリを背負うことは難しい、会社の将来については他に任せた方が良い』との考えから、それを固辞してきた」とも明らかにした。

スタジオジブリの将来は長年懸案になってきた。2013年には宮崎氏が引退を発表し、共同設立者の鈴木氏は当時、会社の変革が必要との見方を示していた。

宮崎氏を巡っては、世界で最も偉大なアニメ制作者の一人であり、日本のポップカルチャーを象徴する人物との見方が多い。宮崎氏の映画はアニメ産業を形成し、世界で高く評価された。

宮崎氏は最新作「君たちはどう生きるか」を手掛けるため最近復帰した。この作品は今年公開されている。

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