ハリポタ撮影事故で半身まひのスタントマン、主演ラドクリフがドキュメンタリー制作
(CNN) 映画「ハリー・ポッター」シリーズで主役のハリーを演じた俳優ダニエル・ラドクリフがプロデューサーとして手掛ける新作は、ラドクリフの心に迫るプロジェクトでもある。
ドキュメンタリー映画「David Holmes: The Boy Who Lived(原題)」は、ハリー・ポッターのシリーズ映画で10年にわたってラドクリフのスタントを務めたデビッド・ホームズさんの物語。ホームズさんは「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」の撮影中の事故で重傷を負い、まひが残った。
「ダニエルと親しいスタント仲間たちが、デビッドと家族を支えるために集まった。その強さとひらめきの最大の根源は、立ち直ろうとするデビッドの気持ちのとてつもない強さだった」。プロジェクトのプレスリリースにはそう記されている。
ホームズさんは24日、インスタグラムにこう書き込んだ。
「スタントマンは私の天職だったし、ハリーのダブル役は世界で最高の仕事だった」「この映画はカメラの前で私が達成したことだけでなく、私が日々向き合っている困難と、首を骨折した後の人生に対する私の姿勢を物語る」
「私たちが今生きている激動の世界の中で、ハリーの言葉を引用したい。『僕たちは力を合わせてこそ強くなれる。分裂すればするほど弱くなる』」
ドキュメンタリー映画は過去10年のホームズさんの生活の様子や、ホームズさんのスタント場面の舞台裏、ラドクリフや友人、家族、かつてのスタッフのインタビューなどで構成される。
米国ではHBOで11月15日から放送され、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー傘下のマックスで配信予定。