アカデミー主演女優賞にノミネートされず、「バービー」のM・ロビーが沈黙破る
(CNN) 大ヒットした実写版「バービー」の主演を務めながら今年のアカデミー主演女優賞候補から漏れたマーゴット・ロビーが沈黙を破り、「これだけ恵まれた状況なのに悲しいはずがない」と語った。
米メディアのデッドラインによると、ロビーは1月30日に行われた「全米映画俳優組合(SAG―AFTRA)」の特別試写会で、「これだけ恵まれた状況なのに悲しいはずがない」とコメントした。
そのうえで「バービー」が与えた影響を誇りに思うと言い添え、「文化を動かして文化に影響を与え、とにかく何か爪痕を残す。私たちがやろうとしたのはそういうこと」と語った。
「この点はもう実現されて、夢にも見なかったほどの成功を収めた。これこそ本当に最高のご褒美です」と話している。
映画「バービー」は2023年に大ヒットを飛ばし、昨年7月の封切り後に世界で15億ドル(約2200億円)近い興収を稼ぎ出した。驚異的な興行成績により、グレタ・ガーウィグ監督は興収10億ドル規模の作品を単独で手掛けた初の女性監督になった。
このため、ガーウィグ監督が先週アカデミー監督賞にノミネートされなかったことが分かると、多くの人は一様にショックを受けた様子だった。ただ、ガーウィグ監督は「バービー」の脚本を共同執筆した夫のノア・バームバックとともにアカデミー脚色賞にノミネートされた。
バービーは計8部門の候補に選ばれた。作品賞にもノミネートされ、ロビーはプロデューサーとして認められているものの、「バービー」で共演したライアン・ゴズリングやアメリカ・フェレーラなどからは、ガーウィグ監督やロビーが個人賞から漏れたことに失望の声が上がっている。