ボクシング金メダルのアルジェリア選手が凱旋、性別めぐり誹謗中傷受ける

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パリ五輪のボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ヘリフ選手にスマホのカメラを向ける人々/Anis Belghoul/AP

パリ五輪のボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ヘリフ選手にスマホのカメラを向ける人々/Anis Belghoul/AP

(CNN) パリ・オリンピック(五輪)のボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ヘリフ選手が地元アルジェリアに凱旋(がいせん)し、多くの人々から歓迎を受けた。ヘリフ選手をめぐっては、性別問題をめぐり誹謗(ひぼう)中傷にさらされていた。

ヘリフ選手は16日、SNSに凱旋パレードの様子を動画で投稿。熱狂的な群衆がヘリフ選手に向かって手を振っている。

他の写真では、ヘリフ選手がゆっくりと走行するオープントップバスのデッキに立ち、金メダルを身に着けて人々に手を振っている様子が捉えられている。

ヘリフ選手はパリ五輪の試合で、対戦相手のイタリアの選手が試合開始から46秒で棄権したことで注目を集めた。

ヘリフ選手とイタリア人選手との対戦をめぐり一部から疑問の声が上がった。ヘリフ選手の試合参加に疑問を投げかけた人たちは、アマチュアボクシングを統括する国際ボクシング協会(IBA)が昨年、性別をめぐる出場資格を理由にヘリフ選手に大会参加を認めなかった出来事を指摘した。

国際オリンピック委員会(IOC)は、パリ五輪へのヘリフ選手の参加を強く支持。IOC報道官は、ヘリフ選手について「誕生時も登録上も女性であり、女性として生活してきた。女子のボクシング選手であり、パスポートの性別も女性だ」と指摘した。

ヘリフ選手の試合をきっかけに、女性のスポーツ競技への参加をどのように認めるのかについて議論が巻き起こった。こうした議論はしばしば誤解された状況で行われる。ネット上での誹謗中傷も引き起こし、トランスジェンダーを嫌うコメンテーターが身体的な優位性を理由にヘリフ選手について「男性」と不正確に言及する出来事もあった。

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