プーチン大統領、元CIA職員の亡命姿勢に「変化見られる」
(CNN) ロシアのプーチン大統領は15日、米国家安全保障局(NSA)の監視活動に関する情報を暴露した米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者が、ロシアへの亡命を巡り「いくぶん姿勢を変えた」との見方を示した。国営RIAノーボスチ通信が伝えた。
スノーデン容疑者は12日の時点で、中南米への出国が可能になるのを待つ間、一時的にロシアに亡命を求める意向を示した。さらに、今後は米国を害するようなことはしないと言明したと伝えられる。
これに先立ちプーチン大統領は、スノーデン容疑者がもしロシアへの亡命を希望するなら、米国を害するような活動はやめなければならないと発言。スノーデン容疑者はこれを受けて7月初旬にロシアへの亡命申請をいったん取り下げたとされる。
しかしプーチン大統領は12日のスノーデン容疑者の発言を受けて15日、「(同容疑者は)政治亡命が認められるための条件を認識している」「今回の発言から判断すると、いくぶん姿勢を変えている。最終的な結果がどうなるかはまだ分からない」と語った。
同大統領はさらに、スノーデン容疑者は招かれてロシアに滞在しているわけではなく、別の国へ行くための経由地としてモスクワに来たにすぎないと指摘。「米国はほかのすべての国を脅した。このため受け入れ先がなくなり、わが国に閉じ込められている」との認識を示した。