CIA元職員、ロシアに一時的亡命を申請 当面滞在の意向か
(CNN) 米国家安全保障局(NSA)の監視活動を暴露した米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン容疑者が16日、ロシアに一時的な亡命を申請した。手続きを支援したロシア人弁護士がCNNに語った。
同弁護士の話によれば、一時亡命が認められた場合、スノーデン容疑者は少なくとも1年間ロシアに滞在することができ、そこから国外への旅行も可能になる。同容疑者は「ロシアに滞在してロシア文化やロシア語を習い、ここで生活する予定」で、当面は別の場所へ移る計画もないと話しているという。
同弁護士によると、同容疑者は3週間前からとどまっているモスクワ・シェレメチェボ国際空港の乗り継ぎエリア内で申請書類を書いた。ロシア当局側が受け入れるかどうかの審査には最長で3カ月かかるが、数日以内に発行される「審査中」の証明書を持っていれば、空港から外へ出ることが可能になる。
スノーデン容疑者は約2週間前にもロシアに亡命申請を出したとされるが、同国のプーチン大統領が「将来にわたり米国に損害を与えないこと」を条件としたため、いったん撤回した。
しかし先週、空港内で人権活動家らと面会した際には、いったんロシアに亡命してから最終的に中南米に移動したいとの考えを示し、米国に損害を与えることはないとも表明していた。