iPhoneの音声機能「Siri」刷新、検索は脱グーグル
例えば無線LANの有効・無効の切り替えや、画面の明るさの調整、特定のアプリの設定参照などが可能。新サービスの「iTunesラジオ」では、特定の楽曲の好き嫌いを音声で伝え、自分の好みに合わせて放送局をカスタマイズすることもできる。
新しいSiriにとって最大のライバルは、米グーグルが提供している自然言語による音声検索機能「ボイスサーチ」だ。Siriと同様の機能を多数備え、グーグル検索結果に加えて電子メールサービス「Gメール」やカレンダーなど、同社が展開する各種サービスから答えを引き出すことができる。
アップルとグーグルの熾烈な競争を反映して、Siriが使う検索サービスの初期設定は、これまでのグーグル検索から米マイクロソフトの「Bing」に切り替わった。Siriが自分で答えを出せず、ウィキペディアでも見つからない場合は、Bingの検索結果が表示される。
この検索結果はSiriの画面に表示されるようになり、ブラウザーの「Safari」を起動してグーグル検索を表示させていたこれまでに比べると、答えが出るまでにかかる時間は短縮された。
Siriの検索エンジンの初期設定をBingからグーグルに変更することはできない。ただ、Siriに向かって「グーグルで」と指定すれば、Safariが起動してグーグル検索を実行できる。