米フェイスブック、好決算も10代のユーザーが減少
ニューヨーク(CNNMoney) 交流サイト大手の米フェイスブックは30日の同社第3四半期(7~9月期)決算発表で、10代のユーザーが減少していることを明らかにした。
フェイスブックのデービッド・エバーズマン最高財務責任者(CFO)は決算発表の電話会見で、「(同四半期は)特に10代の低年齢層で、1日当たりの(10代の)ユーザーが減少した」と語った。ただし、米国の10代による利用は「安定している」とした。
この発言を受けて、決算内容を好感して一時15%上昇していたフェイスブック株は、時間外取引でわずかな下げに転じた。ユーザーのページに表示する広告の量を増やす予定はないと表明したことも響いた。
10代の若者にとってフェイスブックの魅力は薄れたと指摘する調査結果などはこれまでにも何度か公表されていた。これに対してマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は前四半期の時点で、同社が10代への対応に問題を抱えているとの情報は「真実ではない」と反論していた。
同社の第3四半期決算は、売上高が前年同期より60%増えて20億ドル(約2000億円)を突破。特別損失を除いた利益は6億2100万ドル(約610億円)となり、前年同期比で倍増した。
特にモバイル事業は好調で、広告収入全体に占めるモバイル広告収入の割合は、前期の41%から49%に上昇し、アナリストの予想を大きく上回った。
月間実質ユーザー数はフェイスブック全体で12億人、モバイル版では8億7400万人となった。