テキスト送信はもう古い? 次のトレンドは香りの送受信
(CNN) 視覚や聴覚だけでなく五感のすべてを動員するデバイスを作るのが、次世代のエンジニアの目標となりつつある。今、最も注目を集めているのは、においを送受信する試みだ。
米ハーバード大学の生体医療エンジニアでル・ラボラトワの創業者であるデイビッド・エドワーズ博士のモットーは「香りは1000枚の写真と同じくらい雄弁」というもの。同博士は、においをメッセージとして送信できる「oPhone」を開発し、市場に投入することを目指している。
oPhoneはパリの香水メーカーやカフェと連携して香りのメニューを作成し、「Ochips」内に内蔵させた。このチップを格納した端末のボタンに触れると、熱によって香りが噴射される。これをすぐに冷却することで、鮮明なにおいをその場にとどまらせることが可能になったという。
oPhoneの利用者は、好きなように香りを組み合わせたうえで、調合した香りをメッセージとして送信すると、受信した側の端末で香りを再生できる。組み合わせによって調合できる香りは、今のところ最大365種類だ。