テキスト送信はもう古い? 次のトレンドは香りの送受信
oPhone発売にあたっては、初の「嗅覚ソーシャル・ネットワーク」用の無料アプリも、あわせて発表される予定だ。
このアプリを使うと、通常の携帯電話により、テキストや電子メールの形で、香りの内容を記載したメッセージを送信できる。受信者は、設置されたホットスポットから、メッセージ通りに調合された香りをダウンロードできる仕組みだ。
アナリストによれば、においをコミュニケーションに取り込む試みは、飽和しつつある市場に新たな活路を開くもの。テキストデータにできることは既にやり尽くされた感があるが、においを通すことで、より深く親密に「つながる」ことができるのではないかという。
こうした動きを先導しているのは、大手よりもベンチャー企業だ。代表的なのはシンガポールのミックスト・リアリティー・ラボ(MXR)。日本で発売された、香りをやり取りするデバイス「Scentee(センティー)」の開発などを手掛けている。
MXRの創設者であるエイドリアン・チョック博士によると、においを送り届ける技術は、現時点では、MP3以前の音楽のような段階にとどまっている。つまり、においをデバイス内に保存し、あくまで物理的にやり取りする必要がある。