人で描くシュールな世界、GIFアーティストにインタビュー
『Rats』=同氏提供
作品の中で動く軍団は滑稽にも見え、薄気味悪くも見える。狙いはまさにそこにあり、「気味が悪いとか怖いとか言われることもある。自分の作品に何かを感じてもらえることが一番うれしい」とインジさん。
1つの作品を仕上げるまでに最大で10日はかかる。街中でのロケは大抵、午前3時~5時の間にカメラを三脚に設置し、周りに誰もいないことを確認して撮影を開始する。
『In Karakoy』=同氏提供
ただそんな時間でも通りかかる人はいて、「通行人には離れた場所にあるカメラが見えないので、ただ意味もなく歩き続けたり、円を描きながら走っているクレイジーな男と思われているかもしれない」。
自分1人の登場人物と光と背景が織りなすパターンは癒しになるとインジさんは話し、「人間のパターンを作り出して、空間をそのパターンで埋める。人々で線を描くこともできる。その繰り返しに癒される」と語った。
『Hierapolis Amphitheatre』=同氏提供
『Field』=同氏提供