中国で隆興するソーシャルアプリ、国産サービスも充実
従来のSNSはあくまで出会いが主眼にあり遊びの要素が少なかったが、これに対し、ペンペンはいわばパーティーのようなもので、気軽に楽しみながら異性と交流できる点が売りだという。
ティアン氏は、「私たちは、飲食も含め、あらゆる娯楽をソーシャルメディアのプラットホームにつなげようとしているところだ。当たり前のことのようだが、これまで誰も思いつかなかった」と語る。
中国のSNSは近年、急拡大している。世界のソーシャルメディア市場で突出しているのは今のところ、米フェイスブックだが、中国のサイトも規模の面で肉薄してきた。
テンセント社の「QQ空間」は、インスタントメッセージ機能の「QQ」が圧倒的な人気となっている。さらに、同社のメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」も、サービス開始以来、わずか数年で急成長した。
また、中国では2009年以来、ツイッター、フェイスブック、ユーチューブといった大手サイトが市場から閉め出されており、その空白を利用して、中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」や、中国版ユーチューブの「優酷網(ヨウク)」といった国産サービスが成長した。