米捜査当局、「ソニー攻撃に北朝鮮が関与」と結論
ワシントン(CNN) 映画会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントがサイバー攻撃を受けた事件で、米当局は北朝鮮が攻撃に関与したとの結論に達し、19日にも北朝鮮を名指しで非難する見通しとなった。複数の政府当局者がCNNに明らかにした。
捜査状況について説明を受けた複数の当局者によると、米捜査当局は、何者かがシステム管理者のパスワードを盗んでソニー・ピクチャーズのコンピューターシステムに侵入した証拠をつかんでいるという。
今回の攻撃では、同社のIT担当幹部のパスワードを使ってビル全体の中枢システムに侵入されていたことが判明。このため攻撃には内部関係者が関与しているとの見方もあった。
しかし捜査の結果、米当局は北朝鮮につながる痕跡をつかんだとされる。19日の発表ではこの結論を出すに至った根拠の一部も示される見通し。ただ、攻撃に対してどう対応するかはまだ決まっていないという。
オバマ政権高官は、米政府の対応についてはホワイトハウスと関係機関の高官協議で検討中だと述べ、「反応するのが適切だと考えている」と語った。
別の関係者は、北朝鮮に対する制裁強化も選択肢に含まれると話している。
アーネスト大統領報道官は、事件については米連邦捜査局(FBI)と司法省が「重大な国家安全保障問題」として捜査していると説明。北朝鮮には言及しなかったものの、「高度な主体によって悪意を持って行われた破壊活動だったことを示唆する証拠がある」とした。