ソニーへのサイバー攻撃 ずさんな手口から北の関与を確認 FBI
ワシントン(CNN) 北朝鮮が米映画会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)に対しサイバー攻撃をしかけたとされる件をめぐり、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は7日、北朝鮮の関与が判明したのは「ずさんな」手口からだったと明らかにした。
コミー長官はこの日、ニューヨークで開かれたネットセキュリティ関連イベントで講演。このなかで長官は、サイバー攻撃に北朝鮮が関与したとのFBIの判断に「非常に強い自信がある」と述べた。
コミー長官は、今回の攻撃と、昨年北朝鮮が韓国の金融機関やマスメディアにサイバー攻撃をしかけた際に使われたマルウエア(悪意のあるソフト)には明確な関連があると強調。SPEにサイバー攻撃をしかけたハッカー集団「ガーディアンズ・オブ・ピース」も同じやり口だったと述べた。
ハッカー集団はメールの送信や脅迫状の投稿の際にプロキシサーバーを使って発信元を偽装していたが、何度か手口が「ずさんになる」ことがあり、北朝鮮でのみ使用されるIPアドレスが露呈したり、明確な犯罪の証拠を残していったりしたという。
コミー長官はサイバーセキュリティ業界の一部から北朝鮮の関与を疑う声が出ている点について、「FBIが間違っているのではと指摘する人もいるが、彼らはわれわれがつかんだ証拠を手にしていないし、私が目にした証拠を見ていない」と述べた。