米中央軍のツイッターが乗っ取り被害、ISISの声明を掲載
(CNN) 米中央軍の公式ツイッターが12日、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の関連組織に乗っ取られ、アカウントが凍結された。軍当局者は、機密情報が流出したり軍のネットワークが不正侵入されたりした形跡はないとしている。
中央軍のツイッターには米東部標準時の12日午後0時半ごろ、「米兵よ、我々は背後からお前たちに迫っている。ISIS」という一文が投稿され、プロフィル写真は頭部をカフィエ(頭巾)で覆った人物の白黒画像に書き換えられた。
続いて不審な画像やリンク、軍関係者の連絡先が記載された国防総省の書類の画像などが相次いで投稿され、午後1時10分ごろに同アカウントは凍結された。
さらに中央軍のユーチューブのページも乗っ取られ、戦闘員が登場するISISの宣伝ビデオが掲載された。
中央軍は声明でツイッターなどのアカウントが乗っ取られたことを確認し、「両サイトは国防総省のものではない商用サーバー上にある。本件について調査する間、両サイトとも一時的に停止させた」と説明している。
ISIS側が機密文書も入手して暴露したと主張していることに対しては、「機密情報は掲載されていない。中央軍のサーバーやソーシャルメディアサイトからの情報流出も起きていない」とする一方、個人情報が流出した可能性があるとして司法省や捜査当局に通報したことを明らかにした。
米連邦捜査局(FBI)はこの事件の捜査にかかわっていることを確認。アーネスト大統領報道官もホワイトハウスでの記者会見で、この件について調査していると述べ、12日午後の時点でそれ以上の情報はないとした。