中国製スパコン、米国抜いて順位も台数も世界一

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=Shutterstock/CNN Money

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香港(CNNMoney) このほど発表された世界のスーパーコンピューターの計算速度上位500台のランキングで、中国製のマシン167台がランク入りし、史上初めて米国の165台を上回った。

ランキングの1位と2位も中国のマシンが独占。1位の新型スーパーコンピューター「神威太湖之光」は米国の半導体技術を使わずに、中国製のCPU(中央演算処理装置)を搭載している。

中国製のスーパーコンピューターは前回2013年のランキングで「天河2号」が首位に浮上したが、同マシンは米インテルのCPUを搭載していた。

スーパーコンピューターは気象パターンの予測やDNA解析、核爆発のシミュレーションなど極めて高度な処理能力を要する環境で使われる。国家安全保障のための潜在的に重要なツールにもなり得る。

米政府は昨年、天河2号に関係する中国のスーパーコンピューター施設4カ所で米インテルやエヌビディアのCPUが「核爆発活動」に利用された疑いがあるとして、両社に対してこの4施設への新しいCPUの販売禁止を通告していた。

だが神威太湖之光は中国の国産技術で構成され、天河2号の2倍の速度を実現。中国が米国の規制を憂慮する必要はなくなった。

米国製の最速マシンは3位に入った「タイタン」だった。しかし神威太湖之光の計算速度はタイタンの5倍を超す。

米国も世界最速の地位奪還を目指し、オバマ大統領が昨年夏、大統領令に署名して国家戦略コンピューティングイニシアティブを発表。しかし中国製をしのぐマシンの実現にはまだ時間がかかりそうだ。

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