米アマゾンが実店舗を開設、レジの行列も会計も「不要」

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アマゾンがレジを持たない実店舗を開設

アマゾンがレジを持たない実店舗を開設

ニューヨーク(CNNMoney) 米ネット通販大手のアマゾンは、レジに並んで会計を済ませなくても手軽に食品や総菜の買い物ができる食品店の実店舗を披露した。

この店はアマゾンの本社がある米シアトルに開設。5日に公開された映像によると、客は「アマゾン・ゴー」という新アプリを使って入店時にチェックインを済ませ、あとは欲しい商品を好きなだけ陳列棚から取って、そのまま店を出ることができる。客が買った商品はコンピューターの画像認識技術や機会学習技術を使って自動的に追跡する仕組み。

同店舗はまずアマゾンの従業員にのみ使ってもらい、来年初めには一般への開放を予定している。

同社の実店舗への進出は何年も前からうわさされていた。店舗の運営スタッフを縮小することで、競合する小売店に比べてコストは大幅に抑えられる。ネット通販などを通じて収集した客の買い物動向に関する情報を活用すれば、あらゆる状況で客の好みに沿った対応ができる強みもある。

一方で、政治的には微妙な立場に立たされる。米労働統計局によると、米国でレジ係として働く労働者は340万人。アマゾンの実店舗はその雇用の一画を脅かす存在と受け止められかねない。

アマゾン・ゴーの開発について同社は、「われわれは4年前、行列に並ばず、会計も済ませずに買い物ができないだろうかと自問した。コンピュータービジョンと機械学習の境界を押し広げ、客が欲しいものを手に取ってそのまま出て行ける店舗はできるだろうか」と問いかけている。

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