ビットコインが2つに分裂、新通貨誕生の背景は

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経済の崩壊にあえぐジンバブエでビットコインの需要が急騰

経済の崩壊にあえぐジンバブエでビットコインの需要が急騰

サンフランシスコ(CNNMoney) インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」が1日、2つに分裂した。ビットコインの規模拡大方法をめぐる議論が続いていることを受け、一部の関係者が「ビットコインキャッシュ」と呼ばれる全く新しい通貨を作ることを決定したためだ。

拡大を続けるビットコインをめぐり政治的、技術的、思想的な議論が噴き出した形だ。

ビットコインが誰にでも利用可能でシンプルな世界規模の支払いシステムになるためには、成長に伴う問題を克服する必要がある。一部の関係者にとっては、同様のソフトウエアを使って全く新しい通貨を作ることが解決策になっている。

ビットコインが立脚しているのは「ブロックチェーン」と呼ばれる仕組みだ。ブロックチェーンは公開台帳のことで、利用者の全取引データが保管されている。取引が「ブロック」と呼ばれる一連のコードに追加された際は、個々の取引を1つのブロック上に記録しなければならない。

ただ、こうしたブロックの容量は限界を迎えており、取引速度の遅延を招いている。ブロックチェーンがあまりに混雑しているため、利用者によっては支払い承認までに数時間かかる場合もある。

ビットコイン関係者は、ソフトウエアの規格変更を実装することでこの問題の解決を図った。規格変更には、個々のブロックに書き込める取引の量を増やす狙いがある。これは専門的には「ソフトフォーク」と呼ばれ、全く新しい仮想通貨の誕生につながることはない。

一方、ビットコインキャッシュの創設は「ハードフォーク」と呼ばれる。創設者はブロックごとの処理量を8倍にする全く新しいソフトウエアを発表。これによりビットコインキャッシュの取引処理能力が高速化する可能性がある。

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