ウーバー、ムンバイでボート手配のサービス開始 交通渋滞緩和目指す
ニューデリー(CNN) 米配車サービス大手ウーバーはこのほど、インド西部の金融都市ムンバイで、車の代わりにモーターボートを手配する「ウーバーボート」のサービスを開始した。
市内臨海部の3地点をモーターボートで結ぶ。座席のみの予約は受け付けず、6~8人乗りの船を5700ルピー(約8700円)、10人乗りの船を9500ルピーで運航する。
3日から試験的にサービスを始め、今後数週間で拡大する計画だという。
同社のインド担当責任者は「ウーバーボートによって、この街の水上交通が持つ大きな可能性を引き出す」と述べた。
インドはウーバーにとってアジア最大の市場。ウーバーボートはすでにクロアチアやトルコに展開し、米ボルティモアとボストン、エジプトのカイロ、ウクライナのキエフ、仏カンヌなどでは期間を限定して運航したこともあるが、インドでのサービス提供は初めてだ。
ウーバーが昨年、米ボストン・コンサルティング・グループに委託して行った調査によると、インドのムンバイ、ニューデリー、バンガロール、コルカタでは交通渋滞による損失額が年間220億ドル(約2兆4000億円)を超え、アジアのほかの都市に比べると、市民が同じ距離を通勤するのに1.5倍の時間がかかっている。
ムンバイの渋滞対策としてはこのほか、富裕層を対象にヘリコプターを手配する米ブレードが、今年中に同市でサービスを開始すると発表している。