米グーグルのOSやアプリ、ファーウェイのスマホで利用制限
グーグルによると、現在ファーウェイのスマートフォンを使っているユーザーは当面の間、ほとんど影響を受けない。広報によれば、「グーグルプレイと『グーグルプレイ・プロテクト』のセキュリティー対策については、購入済みのファーウェイ端末で引き続き機能する」という。
グーグルが提供する「Gメール」「ユーチューブ」「グーグルマップ」といった人気サービスの大部分は、中国では禁止されている。
しかしファーウェイは中国以外の国ではグーグルに依存する部分が大きい。調査会社によると、同社の昨年のスマートフォン販売は約半分を中国以外の国が占めていた。
ファーウェイは「米国の行動が消費者に与える影響について調べている」と述べ、販売済みのスマートフォンやタブレット端末については、今後も「セキュリティーアップデートとアフターサービス」の提供を続けるとした。
同社はさらに、3年以上かけて独自のOS開発に取り組んできたと説明する。ファーウェイ広報は「必要になった場合に備えて代替OSを開発してきた」と述べる一方、「引き続きマイクロソフトとグーグルのエコシステムの中で運営できることを望む」としている。
ファーウェイはノートパソコンやタブレット端末について、マイクロソフトからOSのライセンス供与を受けている。マイクロソフトはこの問題について現時点でコメントしていない。
中国外務省の陸慷報道官は20日の記者会見で、「中国は、法に従って正当な権利を守る中国企業を支援する」「中国企業あるいは中国政府がどのような措置を講じるのかについては、今後の状況を見守ってほしい」と語った。