インテルのスマホ向け半導体事業、アップルが買収交渉か 米紙報道

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アップルのスマホ「iPhone」の広告の前を通り過ぎる人々=6月、香港/Budrul Chukrut/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

アップルのスマホ「iPhone」の広告の前を通り過ぎる人々=6月、香港/Budrul Chukrut/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

サンフランシスコ(CNN Business) 米アップルがインテルのスマートフォン用半導体事業を買収する交渉を行っていると伝えられ、インテル株が22日の時間外取引で1%以上上昇した。

買収交渉については、米経済紙ウォールストリート・ジャーナルがこの案件に詳しい複数の関係者の話として伝えた。同紙の報道を受けてアップル株もわずかに上昇した。

スマートフォンはユーザーが以前ほど頻繁に買い替えなくなったことから売れ行きが鈍っている。そうした中で、インテルの半導体事業を買収すれば、スマートフォンの主要部品の開発に対してアップルがもっと深く関与できる。

現代のスマートフォンに搭載されている半導体は、無線データネットワークに接続できる機能を提供する。アップルはまた、次世代通信規格「5G」に対応した半導体の開発部門もインテルから買収する意向だと伝えられている。

インテルは今年4月、スマートフォン向けの5Gモデム製造を中止すると発表していた。関係者はウォールストリート・ジャーナルに対し、同部門は年間約10億ドル(約1080億円)の赤字が出ていたと話している。

買収に向けた交渉は「進展」していると同紙は伝え、順調に行った場合、数週間以内にも10億ドル以上の規模の買収合意が成立する見通しだとしている。

インテルとアップルは1年ほど前から交渉を続けていたが、インテルと競合するクアルコムとの間でアップルが争っていた特許ライセンス契約を巡る訴訟で和解が成立したことを受け、買収交渉は一時中断していた。

和解を受けてクアルコムとアップルは、新しいライセンス契約とチップセット供給契約を結んだと発表。インテルはその日のうちに、スマートフォン事業からの撤退を発表していた。

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