米オラクル、本社をテキサス州へ IT企業の加州からの移転続く
サンフランシスコ(CNN Business) 企業向けソフトウェア大手の米オラクルが、本社をカリフォルニア州のシリコンバレーからテキサス州オースティンに移転することがわかった。このところ、IT企業が本社をカリフォルニア州からテキサス州へ移転する動きが出ているが、オラクルもその流れに乗る形となった。
オラクルはまた、従業員の働き方に関しても、より柔軟なものとする方針を明らかにした。従業員は働くオフィスを選んだり、引き続き在宅で仕事をしたりできるようになる。
オラクルの広報担当は、今回の取り組みについて、CNN Businessの取材に対し、オラクルの成長にとって最適であるほか、従業員も働く場所や働き方について、より柔軟に対応できると述べた。
オラクルはシリコンバレーでも最も古い企業のひとつで、1997年にカリフォルニア州サンタクララで創業。その後、本社を同州レッドウッドシティー近郊に移していた。従業員数は世界全体で約13万5000人。
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)も先ごろ、シリコンバレーからテキサス州への移転を発表していた。そのほかのより規模の小さいサインイージー、クエスチョンプロ、DZSなども本社をテキサス州に移していた。
シリコンバレーは不動産価格が高額なことで知られているほか、カリフォルニア州の個人所得税の税率は高水準。一方で、テキサス州に個人所得税はない。