アリババ創業のマー氏、ビデオに登場 昨年10月以来
香港(CNN Business) 中国のネット最大手アリババグループの創業者で、公の場から数カ月間姿を消していたジャック・マー(馬雲)氏が20日、インターネット上のビデオに登場した。
ビデオはマー氏の地元、杭州がある浙江省の公営紙傘下の通信社が公開した。
20日午前に撮影したとされる映像で、同氏が農村部の教員ら数十人に向け、春節(旧正月)前の祝日に合わせた表彰式のあいさつをしている。新型コロナウイルス感染対策のために対面の式典は中止されたと話し、「疫病が終息したらまた会いましょう」と呼び掛けた。
ビデオではさらに、同氏が今月初め、杭州の小学校を訪問したとされる場面も紹介された。
マー氏は元英語教師で、アリババ会長を退いた後の慈善活動でも教育分野に重点を置いてきた。
同氏が公の場から姿を消したのは昨年の10月末。翌週に予定されていたアリババ傘下の金融企業、アント・グループの新規株式公開(IPO)は、直前になって中国の規制当局に阻止された。当局はその後、アリババ系列の企業に対する締め付けを強めている。
ビデオの公開を受けて、香港株式市場ではアリババの株価が6%上昇した。