裁判に臨んだ弁護士は「猫」だった、Zoomフィルターで手違い 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州の地方裁判所がビデオ会議システム「Zoom」を使って開いた裁判で、弁護士が手違いにより猫の姿で画面に登場してしまうハプニングがあった。
ロイ・ファーガソン裁判官は落ち着いた様子で、画面に映った子猫の顔のロッド・ポントン弁護士に向かって「ビデオ設定でフィルターが有効になっているようです」と語りかけた。
画面の中の小さな白い子猫は悲しそうな表情に見え、目を白黒させていた。子猫は口を開いて「裁判官、私の声が聞こえますか?」と発言。「私は今ここにいます。私は猫ではありません」と続けた。
ファーガソン裁判官は、この手違いが9日に起きたことを確認、CNNの電話取材に対し「実際に起きた出来事だった。冗談絡みではなかった」と話している。
ファーガソン裁判官によると、フィルターはすぐに無効にできたという。無効にする方法を弁護士に教えたのも同裁判官だった。「子どもがこのコンピューターを使っていた時にフィルターを有効にした」「弁護士は、その機能の存在さえも知るよしはなかった」
ファーガソン裁判官はツイッターへの投稿でZoomの使い方を指南している。
IMPORTANT ZOOM TIP: If a child used your computer, before you join a virtual hearing check the Zoom Video Options to be sure filters are off. This kitten just made a formal announcement on a case in the 394th (sound on). #lawtwitter #OhNo @zoom_ushttps://t.co/I0zaj0wu6K
— Judge Roy Ferguson (@JudgeFergusonTX) February 9, 2021
「もし子どもがあなたのコンピューターを使った場合、審理に加わる前にZoomのビデオ設定をチェックして、フィルターが無効になっていることを確認しましょう。この子猫は裁判で正式な発言を行いました」
新型コロナウイルスの流行が続く中で定着したビデオ会議システムをめぐっては、今回のようなハプニングも続出している。ノースカロライナ州のCNN提携局WLOSでは、現場から真面目な様子で生中継している記者の顔の上に、魔法使いや大目玉などのフィルターが次々に現れる出来事もあった。