ビットコインでテスラ車の購入可能に、マスクCEOが明かす
ロンドン(CNN Business) 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は24日、ツイッターで、暗号資産(仮想通貨)ビットコインによるテスラ車の購入が米国で可能になったと明らかにした。
これに続くツイートでは、代金として支払われたビットコインを通常の通貨に変換することはないとも説明した。米国外では年内にビットコインでの支払いが可能になるという。
マスク氏のツイートの直後、1ビットコインの価格は3%近く上昇して5万6242ドル(約612万円)に到達。4万ドルを切る一般向けのテスラ車「モデル3」を1ビットコインで買える計算となる。最も高額な「モデルXプレード」の価格は約12万ドルからで、2ビットコインをやや上回っている。
ウェッドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、ダン・アイブス氏はビットコインの受け付け開始について、「テスラにとっても暗号資産の世界にとっても重要な節目になる」と指摘した。
同氏によると、今後1~1年半の期間ではビットコインを通じた取引は全体の5%以下にとどまる見通しだが、暗号資産の受け入れが加速するにつれ、この割合は増える可能性があるという。
テスラは以前から、デジタル通貨での支払いを受け付ける方針を示しており、米証券取引委員会(SEC)に先月提出した書類では、「近い将来、まずは限定的な規模でビットコインによる当社製品への支払いの受け付けを開始する」と述べていた。
また「手元資金の一部を特定の代替準備資産に投資する」戦略の一環で、ビットコイン購入に15億ドルを投じたことも明らかにしていた。