FBI、2.6億円相当の暗号資産を押収 ランサムウェア攻撃に関連

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サイバー攻撃に関して会見するFBIのレイ長官(右)とガーランド司法長官/Olivier Douliery/AFP/Getty Images

サイバー攻撃に関して会見するFBIのレイ長官(右)とガーランド司法長官/Olivier Douliery/AFP/Getty Images

(CNN) 米連邦捜査局(FBI)が今年8月、ロシア在住の人物によるランサムウェア(身代金ウイルス)攻撃に関連して、約230万ドル(約2億6000万円)相当の暗号資産(仮想通貨)を押収していたことが、11月30日に公開された法廷文書で明らかになった。

司法省がテキサス州ダラスの連邦地裁に提出した起訴状によると、この人物はロシア系のハッカー集団「REvil(レビル)」のメンバーで、ロシア北西部サンクトペテルブルク在住とされる。レビルはこれまで米企業や政府機関にランサムウェア攻撃を仕掛け、数百万ドルを脅し取ってきた。

FBIが差し押さえた暗号資産のアカウントは、この人物が実行した攻撃とのかかわりが判明しているという。

司法省は今月、レビルに所属する別のロシア人が身代金として受け取った600万ドルあまりを押収したと発表していた。この人物はテキサス州内の捜査機関や自治体などを標的に、約3000件のランサムウェア攻撃を仕掛けていたとされる。

ただし、これまでに押収された金額は、レビルの攻撃による被害総額のごく一部にすぎない。起訴状によれば、2019年4月から今年7月までに米国内外でレビルに脅し取られた身代金は、総額2億ドルを超えた。

米捜査当局は一連の攻撃を受け、ロシアや東欧を拠点とするサイバー犯罪集団の資金源を断つための作戦を展開している。ホワイトハウスはロシアのプーチン大統領に対し、同国を拠点とするハッカー集団を取り締まるよう働きかけている。

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