人型ロボットが「お目覚め」、リアルな表情がネット上で拡散
(CNN) 人型ロボット「ヒューマノイド」が目を覚ます様子を映した動画が公開され、インターネット上で拡散している。
このロボットはエンジニアード・アーツ社が開発した「アメカ」。
同社の創業者兼最高経営責任者(CEO)のウィル・ジャクソン氏は、「人型ロボットをつくる理由は人間とやり取りするためだ」「人間の顔は非常に情報量の多いコミュニケーションツールなので、こうした表情豊かなロボットを製作した」と説明する。
アメカは性別的に中性で、特定の人種的な特徴を持たない。13万3000ドル(約1500万円)で販売されているが、イベント向けに貸し出すことも可能だ。
米オハイオ州立大で工学部学部長を務めるアヤナ・ハワード氏はアメカについて、「非常にリアルで表情豊か。ほぼ本物の人間のようだが、奇妙でプラスチックのような顔を持つ」と評する。
歩行や持ち上げなどの機能面でもっと有能なロボットは存在するものの、動きの滑らかさや外見という点ではアメカが最も人間に近いものの一つだという。
エンジニアード・アーツは通常、娯楽目的のロボットを設計しているが、専門家はアメカのようなロボットは他にも様々な役割を担えると指摘する。
人間のセラピストそっくりの表情や動きを持つことから、精神衛生の専門家として人間とやり取りする場面が想像できるとハワード氏は説明。空港の小売店で人間の話し相手を務めることも可能だと語った。
一部のSNSユーザーからは、ロボットのあまりにリアルな外見に懸念の声も上がっているが、ハワード氏はこのロボットに関して人間そっくりな点を恐れる必要はなく、むしろ楽しい経験になるだろうと語っている。