米アップルの時価総額、1年間で1兆ドル消失

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アップルの時価総額が、2021年初め以来となる2兆ドル(約260兆円)割れを記録した/Hollie Adams/Bloomberg/Getty Images

アップルの時価総額が、2021年初め以来となる2兆ドル(約260兆円)割れを記録した/Hollie Adams/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米アップルの時価総額は3日の取引で、2021年初め以来となる2兆ドル(約260兆円)割れを記録した。アップルはちょうど1年前にIT企業で初めて時価総額3兆ドルを達成しており、1年間で1兆ドルが消失した計算になる。

アップル製品の需要に懸念を生じさせる報道が出たことを受け、同社の株価はこの日、4%近く下落して取引を終えた。日経アジアによると、アップルは最近、複数のサプライヤーに対してAirPodsやApple Watch、MacBookを含む人気製品の部品製造を減らすよう通知したという。

アップルにコメントを求めたものの、現時点で返答は得られていない。

他のIT企業と同様に、アップルはこのところサプライチェーン(供給網)の混乱や、景気後退懸念が広告主や消費者の支出を下押しする可能性に直面している。

アップルは年末商戦に先立ち、「iPhone 14 pro」や「iPhone 14 Pro Max」に対する「力強い需要」があるとの見方を示しつつも、中国のサプライヤーで発生した新型コロナウイルス関連の混乱を理由に、出荷数は予想を下回る見込みだと述べていた。

アップルの時価総額は大きく減少したが、他のIT企業の下落率はさらに大きい。アマゾンと、SNSフェイスブックを傘下に持つメタの株価はそれぞれ、過去1年で約50%と63%の落ち込みを記録。これに比べ、アップルの下落率は約31%にとどまる。

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