ザッカーバーグ氏の家族写真、子どもの顔を隠して投稿 親は見習うべき?
ハーバード・ロースクールのリア・プランケット副学部長は、「親は子どもについて投稿するたびに、自分が誰で、どんな人になりたいかを子どもたちが自分自身で物語る能力をそぎ取っている」と指摘する。「私たちは失敗や過ちを繰り返しながら成長する。もし子どもたちが遊んだり冒険したり、試行錯誤しながら生きるプライバシーを私たちが奪ってしまえば、子どもたちが(自分自身の言葉で)物語をつむぐ能力を奪うことになる」
一方でザッカーバーグ氏は、まだ赤ちゃんの娘の顔は隠しておらず、赤ちゃんの顔については幼い子どもよりも危険にさらされる懸念が少ないことをうかがわせている。しかし人工知能(AI)を使って顔の変化をたどれば、たとえ赤ちゃんの写真であっても大きくなった時の写真と結びつけることも可能かもしれないとプランケット氏は話す。
プランケット氏は、例えば子どもの顔を自動的にぼかす設定を提供したり、子どもの写真が宣伝や広告目的で使われることを阻止したりするといった対策をSNSが講じるべきだと強調する。
しかし当面の間、子どもの写真の投稿を制限したりやめたりする責任は保護者にある。
「両親だけではない。祖父母や監督、教員など信頼できる大人も、子どものプライバシーと安全、そして現在と未来のチャンスを守るため、子どもたちを写真から除外する必要がある。子どもたちが自分の物語を自分自身で見いだすことができるようにするためにも」(プランケット氏)