グーグル、休眠アカウントを削除へ 来月1日から
(CNN) 米グーグルは来月1日から、過去2年以上使われていないアカウントの削除を開始する。
グーグルは5月に、セキュリティー上のリスクを防ぐためとして、削除計画を発表していた。
内部調査の結果、古いアカウントはパスワードを使い回したり、2段階認証などのセキュリティー対策を設定していなかったりするケースが多く、フィッシングやハッキング、スパムなどの被害に遭う確率がはるかに高いことが分かったためだ。
グーグルは8月以降、削除の対象となるアカウントや予備のメールアドレスに、警告の通知を繰り返し送ってきた。
発表によると、削除は段階的に実施され、最初は作成したまま一度も使われていないアカウントが対象になる。グーグル・アカウントにはGメールやドキュメント、ドライブ、フォトなどが含まれ、放置されている全データが削除される。
ただし、例外としてユーチューブのチャンネルや、ギフトカードの残額がある場合、電子書籍や映画の購入に使われるアカウント、開発したアプリをグーグルプレイなどのストアに提供しているアカウントには適用されない。
グーグルが2020年に発表した旧ポリシーでは、休眠アカウントの内容を削除するがアカウント自体は残すことになっていた。
アカウントを今後も残したい場合は、少なくとも2年に一度はアカウントなどのサービスにログインし、メールや動画を閲覧したり、1件でも検索をしたりすれば削除を防ぐことができる。