TikTok、米国でサービス停止
(CNN) 中国系の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は18日、米連邦法による禁止措置を受け、米国内のサービスを停止した。ただしトランプ次期大統領は、20日の就任とともに禁止措置の執行を90日間延期する可能性を示唆している。
TikTokが表示した停止予告のメッセージには、「できるだけ早く米国内のサービスを再開するよう努めている」と書かれていた。
トランプ氏は18日、米NBCニュースとの電話インタビューで、執行を90日間先送りする選択肢が「適正」だと述べ、就任後に延期する可能性が高いと言明。「決断したら20日中に発表する」との構えを示した。
TikTokを規制する連邦法は昨年、中国とのつながりによる国家安全保障上の脅威を理由に、超党派の賛成で成立した。トランプ氏は5年前、TikTokの危険性を最初に警告した人物だが、今は一転して救済を打ち出している。
TikTokの周受資・最高経営責任者(CEO)は先日、フロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マール・ア・ラーゴ」で同氏と面会した。20日の就任式にも出席する見通しだ。
TikTokが18日、従業員に送ったメッセージにも「幸いなことに、トランプ大統領が就任後、TikTok再開への解決策に向け協力する立場を示している」との文言があった。
ただTikTokに対しては、共和党内部にも禁止措置を強く支持する意見がある。同党のコットン上院議員はX(旧ツイッター)上で、連邦法がTikTok売却を求めていたのに対し、中国共産党が売却の承認を拒否したこと自体、「TikTokが共産党のスパイアプリであることを示している」と主張した。