巨大な2頭の馬の像、新たな観光名所に スコットランド
(CNN) 英スコットランドのエディンバラ近郊に、2頭の馬の首の巨大な像が出現した。馬の像としては世界最大で、地元ではかつてネス湖にすむといわれた「ネッシー」に代わる観光名所として売り込みたい考えだ。
馬の像はエディンバラから約40キロの町、フォースバレーに7年の年月と800万ドル(約8億円)の予算をかけて建設された。それぞれ約6キロメートルの鋼鉄で作られ、高さは約30メートル。スコットランドの川や湖にすむと伝えられるケルト神話の馬にちなんで「ケルピーズ」と命名された。
彫刻家のアンディ・スコットさんは、伝説通りの馬の姿をそのまま再現するよりも、産業復興の象徴になってほしいという願いを込めたと話す。制作にあたっては、スコットランド原産のクライズデール種の馬をモデルにした。
「遠くから見ると馬に見えるかもしれないが、近づくにつれ、建築物としての特徴が見えてくる」「最初から、内部も一般公開して構造を見てもらい、内側からスケールの大きさを感じてもらおうと決めていた」とスコットさん。
この一帯では7000万ドル(約72億円)をかけた再開発プロジェクトが進む。フォースバレーはエディンバラとグラスゴーの間にあり、再開発によって年間35万人の観光客を呼び寄せたい考えだ。