「観光客にもっと優しく」、フランス政府が苦言
それでも問題は改善しなかった様子で、中国人観光客を狙ったすりが相次いだり、航空管制官が6日間のスト実施を予告したりするなど、フランスのイメージ回復の助けにはなっていない。
ファビウス外相はテレビ局の取材に対し、観光客にとっての魅力を高めるための新たな方策として、商店などの日曜日の営業を規制する法律の緩和や、道路や鉄道網の改善、外国語学習の奨励などを検討すると述べ、観光客は「フランス人であろうと外国人であろうと歓迎しなければならない」と力を込めた。
一方、フランス人評論家のアグネス・ポワリエ氏は、「フランス人は以前に比べれば観光客に対して礼儀正しくなった」とみる。「多額を費やしてくれる観光客は国の繁栄のために欠かせない存在であり、丁寧な応対をしなければならないということは、パリの人たちも分かっている」という。