祇園に芸者を見に行く前に知っておくべき7つのこと
ルガシさんによると、出会った場所が清水やその周辺なら、その女性は「スタジオ」芸者である可能性が高いという。また「1日限りの芸者」は歩き回ったり、写真をたくさん撮ったり、また誰かが写真を撮ろうとすると立ち止まってくれることも多い、とルガシさんは指摘する。
「しかし本物の芸者は普通、そんなことはしない。本物の芸者が着飾っている時は、お座敷に向かう途中か、帰る途中なので、余計なことをしている暇はない」(ルガシさん)
ルガシさんによると、白化粧の質も本物かどうかを見極める重要なポイントで、本物の芸者の顔は洗練されていて、スベスベしているという。
6.映画とは異なる
人気小説を原作とした2005年の米映画「SAYURI」は、芸者文化への世界的関心を再燃させた。祇園はこの映画の舞台だったことから、多くの外国人旅行者が祇園を訪れたいと思うのも不思議ではない。
しかし、京都で芸者歴10年の菊さんによると、この映画で描かれている芸者の生活は実際とは全く異なるという。
この映画の影響で、外国人旅行者は芸者に関して多くの誤解を持ってやってくる。そのため、芸者たちは実際の芸者の世界は映画とは異なるということを旅行者に説明しなければならず、生活がしづらくなったと菊さんは語る。
7.最後の手段は、お茶屋の予約
芸者に会う昔流の方法は、単純にお茶屋を予約することだ。
お茶屋は決して安くはないが、これこそが正真正銘の芸妓体験であることは間違いない。一般に京都のお茶屋は一見さんお断りで、なじみ客の紹介がなければお茶屋で「高級な」芸者遊びをすることはできない。
しかし、芸者遊びのためなら出費は惜しまないというなら、お金の力でお茶屋に入ることも可能だろう(通常は10万円から)。
300年以上の歴史を持つ京都祇園の老舗茶屋「一力亭」は、京都でも最高クラスの芸者がいることで知られるが、入るのが最も難しい茶屋の1つでもある。
京都の料亭で芸者遊びを体験したい旅行者は、京都の5つ星ホテルや高級旅館の接客係に頼めば、お座敷を手配してもらえる。