超人求む、世界の過酷なレース8選
パタゴニア・エクスペディション・レース(チリ)
このレースの参加者は男女4人でチームを組み、総距離600~800キロ(距離は年によって異なる)のコースに挑む。
ルートはスタートの24時間前に発表され、道中、巨大な氷河、無人の森、川など、さまざまな難関が待ち受ける。そのためレースに勝利するには、コンパスの使い方、地図の読み方、ルートの計画が大きな鍵を握る。
また、全チームが最大150キロにおよぶ山道をトレッキングやサイクリング、そしてカヤックでこなさなくてはならない。
この過酷さ故、完走できるのは全出場チームの半分ほどで、2013年の完走率はわずか30%だった。
2016年の開催日:2月
イディタロッド・トレイル・インビテーショナル・ウルトラ・マラソン(米アラスカ州)
自転車、ランニング、スキーで進む「世界で最も距離が長いウルトラマラソン」を自称するこのレースは、あまりの過酷さ故、2012年は誰一人完走できなかった。
アラスカで行われ、コースはニックからマクグラスまでの総距離563キロのコースと、ノームまでの1609キロのコースの2種類ある。
レースは冬の凍えるような厳しい寒さの中で行われるため、事前のトレーニングは必須だ。
2016年の開催日:2月28日~3月29日
ジャングルマラソン(ブラジル)
アマゾンで行われるこのレースは、世界で最も過酷なジャングルマラソンといわれ、参加者は総距離254キロのコースをサソリ、ヘビ、カイマン、ピラニア、ジャガーに遭遇する恐怖と戦いながら駆け抜ける。
戦わなくてはならないのは生きたまま食べられる恐怖だけではない。このレースは99パーセントの湿度と40度の高温との戦いでもある。それでも前回のレースでは、参加者41名中、途中棄権したのはわずか11人だった。
254キロの距離がきつい人のために、127キロと42キロのレースもある。
2016年の開催日:10月6日~16日