売りは「世界最悪の眺め」 バンクシー、ベツレヘムにホテル開業
2室だけは別のアーティストが内装を担当した。このうちカナダのドミニク・ペトリンさんは、先月いっぱい自分の部屋に閉じ込められ、自分が担当する以外の部分は見せてもらえなかったと苦笑する。
ホテル併設の美術館では、イスラエルとパレスチナの分断について啓発する内容を展示する。ただしどちらの側にも偏らないよう、展示内容には気を配る。
博物館の入り口には、1917年の「バルフォア宣言」で知られるアーサー・バルフォア英外相(当時)の銅像がある。同宣言は英委任統治下のパレスチナにユダヤ人居住地を建設することを支持する内容で、バルフォアは100年たった今でも、イスラエル人には称賛され、パレスチナ人には嫌悪される存在であり続ける。