ブカレストを今すぐ訪れるべき9つの理由
(CNN) ルーマニアの首都ブカレストが「東のリトルパリ」として知られた日々はとうに過ぎ去ったかもしれない。しかし、ブカレストの栄光の日々までもが過ぎ去ったわけではない。
共産主義時代の殺伐としたアパートの間には、地震や戦争、共産主義を生き延びたビザンチン様式の建物、数世紀前に建てられた教会、アール・ヌーボー様式の邸宅などがある。また、美しい都市公園や見事な博物館、旧市街の魅力的な路地など見所が多い。
今回は今すぐにでもブカレストを訪れるべき9つの理由をご紹介する。
◇
活気を取り戻した旧市街
ブカレストは15世紀以来、商人たちが出会い、旅行者たちが集う場所だ。かつての独裁者ニコラエ・チャウシェスクによって市の5分の1が破壊され、その後一時スラム化したが、旧市街の建物は徐々に修復されつつある。
車の通らない石畳の道は、欧州で最も活気のあるナイトライフの場に姿を変え、書店や劇場、レストラン、カフェが街の魅力を引き立てている。
ドラキュラ伯爵のモデルとなった王子
旧王宮跡は、ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」に登場する吸血鬼ドラキュラ伯爵のモデルとされるヴラド・ツェペシュなど、ワラキアの王子たちが住居としていた場所で、この場所でルーマニアの王子たちが戴冠式を行った。
巨大な議事堂宮殿
議事堂宮殿は、「世界で最も重い建物」「欧州最大級の建物(延床面積約37万平方メートル、全1000室)」「(ペンタゴンに次いで)世界で2番目に大きな庁舎」など、数々の称号を持つが、一方で、チャウシェスクがクーデターで失脚する前に思い描いた常軌を逸したぜいたくの証しでもある。
現在、建物の一部は現代芸術美術館になっている。