相次ぐミシュランの星返上、今度は英レストラン
(CNN) 英ウェールズにある家族経営のフランス料理店「チェッカーズ」が、7年前に獲得したミシュランの1つ星を返上すると発表した。
星返上はフェイスブックへの投稿で25日に表明し、家族を最優先にしたいと説明している。
同店はフランス系のステファン・ボリーさんとパートナーのセーラ・フランシスさん、セーラさんの姉妹のキャスリン・フランシスさんの3人が経営し、ミシュランガイドには2011年から掲載されていた。しかし5人の子どもを育てながら経営を続ける中で、「もっと家族に優しいビジネスにしたいと思った」とキャスリンさんは語る。
ミシュランガイドを巡っては、シンガポールの有名レストラン「アンドレ」を経営するシェフのアンドレ・チャン(江振誠)氏も2017年10月に2つ星の返上を発表。16年9月には、フランスの3つ星シェフ、セバスチャン・ブラス氏が非掲載を求めた。
相次ぐミシュランの星返上で、同ガイドに掲載されたレストランの重圧や長時間労働に関する論議が再燃する可能性もある。
「レストランにかかるプレッシャーは、値段の上昇や時間などさまざまな形で表れる」とキャスリンさん。ただ、星については多大な敬意を持っているとも言い添えた。
チェッカーズは11月半ば、モーニングとランチ営業を中心とする「チェッカーズ・パントリー」として再出発する予定。ディナーのメニューは取りやめ、現在のシェフのボリーさんは退いて、フランシスさん姉妹が経営に当たる。
「自宅で過ごす晩が増え、夜行性が少し減るのはうれしい」とキャスリンさんは話している。