中国、地下鉄のマナー改善へ 車内の飲食など「野蛮な行為」禁止に
香港(CNN) 中国で来年4月以降、地下鉄車内での飲食など「野蛮な行為」を禁止するルールが施行されることになった。
交通当局が29日に新たな指針を承認し、中国共産党傘下の英字紙チャイナ・デーリーが伝えた。
座席の上に立ったリ、音楽をスピーカーで流したり、寝そべったりする行為も禁じられる。
中国の地下鉄での行動について全国的なルールが制定されたのは初めて。これまでは市や地域が独自に指針を定めていた。
例えば北京は2015年以降、地下鉄の車内だけでなくホーム、駅のエレベーターでも飲食を禁止し、違反者には最大500人民元(約7700円)を科している。
新たな指針によると、病人や乳児、幼児は例外として車内での飲食が認められる。ただし病気が理由とされた場合にどうやって確認するのか、違反者にはどんな罰則があるのかなど、詳細ははっきりしていない。
中国では現在、北京のほか上海や広州、深セン、武漢、青島など33都市に地下鉄が走っている。鉄道技術の専門サイトによると、北京の地下鉄網は2013年の乗客数が32億人と、東京に次ぐ世界2位。上海と広州もニューヨークやパリなどの大都市を上回り、それぞれ4位と5位に入った。