砂丘「ホワイトサンズ」が国立公園に格上げ、全米で62番目
(CNN) 米ニューメキシコ州にある白い砂丘、ホワイトサンズがこのほど、全米で62番目の国立公園に指定された。
国立公園指定の条項を含む来年度予算案が11日に下院、16日に上院を通過し、トランプ大統領が20日に署名して成立した。
ホワイトサンズは面積712平方キロと、世界で最も大きい石膏(せっこう)の砂丘。フーバー政権末期の1933年にナショナル・モニュメント(国定記念物)の指定を受けていた。
/Universal Images Group via Getty ImagesMicroscopy at McMaster University
砂丘は1万~7000年前、石膏成分を含む湖が干上がった跡にできた。砂丘の一部は風に飛ばされて年間3~4メートルほど移動するものの、地下の水が接着剤の役割を果たして全体が同じ場所にとどまっているという。
20世紀初めには複数の業者が採掘を試みたが、石膏の市場価値が低いため失敗に終わったとされる。開発の動きを受けて地元住民らが保護運動に乗り出し、これがナショナル・モニュメントとしての指定につながった。