「アタリ」のホテルチェーン誕生へ 第一弾は米フェニックスに
ニューヨーク(CNN) 老舗ゲームブランドの「アタリ」がホテルチェーンの開業計画を発表した。第一弾となるアリゾナ州フェニックスのホテルは今年秋に着工し、約2年後の完成を目指す。
発表によると、ホテルにはVR(仮想現実)やAR(拡張現実)のコーナー、ストリーミングゲームを楽しめるスタジオ、eスポーツのイベントを開催できる会場などが設けられる。
アタリと提携するIT会社、GSDグループのシェリー・マーフィー最高経営責任者(CEO)によると、映画プロデューサーのナポレオン・スミス3世氏がある時、「アタリのホテルがあれば面白い」と言い出したのがきっかけだった。
レトロなスタイルの部屋から2018年の米SF映画「レディ・プレイヤー1」をテーマにした部屋まで、さまざまな選択肢を用意する。
手頃な宿泊料金に追加オプションを付け、ゲーム機10台を並べて子どもたちの「お泊まりパーティー」を開くこともできる。
アタリのホテルはフェニックスに続いてラスベガス、デンバー、シカゴ、オースティン、シアトル、サンフランシスコ、サンノゼにも建設が予定されている。
アタリは1970年代に米国で創業。アーケードゲーム「ポン」や家庭用ゲーム機「Atari2600」がヒットし、ビデオゲーム業界のけん引役となった。その後経営不振に陥り、米国のアタリは2013年に破産を申請したが、親会社の仏企業がブランドを引き継いだ。