ようやく再開の航空会社、乗客が感染防止ルール守らず再び運航停止 インドネシア
(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて運航を停止していたインドネシアの格安航空会社ライオンエアが、国内線の運航を再開してからわずか数週間で、再び運航停止に追い込まれた。
理由は他人との距離をあけるソーシャル・ディスタンシングや健康状態に関する情報の提供など、感染防止のルールに従わない乗客が相次いだためだった。
ライオンエアは5月10日から飛行時間の短い国内便の運航を段階的に再開していたが、6月5日に全便の運航を再び停止すると発表した。
理由については、新型コロナウイルス対策のために必要な書類を準備できなかったり、条件を満たしていなかったりしたために搭乗できなかった乗客が多数いたと説明している。
ライオンエアは国際便の運航も停止している。
同社は乗客の安全を確保するため、真ん中の座席の不使用や、機体の徹底洗浄、感染の疑いがある乗客が搭乗した機体の空気清浄用フィルター交換といった対策を講じていた。
同社は運航停止の理由として従業員の健康への懸念を挙げ、特に乗客と接する客室乗務員が新型コロナウイルス感染のリスクにさらされる恐れがあったと説明している。
これまでのところ運航再開のめどは立っていない。予約を済ませていた乗客については払い戻しに応じるが、当面の間、別の便を予約することはできない。