中国・重慶の空中通路に展望デッキがオープン
(CNN) 中国・重慶市の大型複合施設、来福士広場(ラッフルズ・シティ)のビルをつなぐ空中通路「水晶連廊(ザ・クリスタル)」のオープン第一弾として、ガラス床の展望デッキが一般公開された。
新型コロナウイルス感染拡大防止のロックダウン(都市封鎖)措置が解除されてから、重慶でスタートする初の大きなアトラクションとなった。
展望デッキのツアーは5つのパートで構成される。1階には重慶の歴史と開発の歩みについての展示。宇宙をテーマにしたエレベーターで47階まで上ると、米誌ナショナル・ジオグラフィックと共同開発した火星探査の展示ゾーンが待ち受けている。
展望デッキのツアーは5部構成の展示/CapitaLand Raffles City Chongqing
ツアーの最後に到達するのが、屋内パークと広さ1500平方メートルの屋外デッキだ。ここからは重慶の街と長江の流れが一望できる。
複合施設内の4つの超高層ビルをつなぐ空中通路にはガラス底の展望デッキがある/CapitaLand Raffles City Chongqing
感染対策のために入場者は1日3000人に制限され、時間帯も割り振られている。全員にマスク着用と検温を義務付け、タッチパネルやエレベーターなど各所に消毒剤を備え付けた。
オープンした5月末の週末はチケットがほぼ完売となった。開発を手掛けた不動産大手キャピタランド・グループのルーカス・ロー中国担当社長は、消費者心理の回復を示す明るい兆しだと話す。
ザ・クリスタルは「横向きの摩天楼」とも呼ばれ、地上250メートルの「世界一高い」空中通路として建設が進んでいる。今年の7~9月期には屋上プール付きの会員制クラブやレストラン街がオープンする見通しだ。