「他人の写真の真似はもうやめよう」、NZ観光客に呼びかけ
(CNN) インスタグラムに掲載された写真を見て、同じような写真を撮ろうとする観光客が後を絶たない状況に対し、ニュージーランド観光局が業を煮やして「新しいものを共有しよう」と呼びかける新キャンペーンを開始した。
今回のキャンペーンは観光客に対し、ネットで見た写真をまねするのはもうやめようと訴える内容。2分間の動画にはコメディアンのトム・セインズベリーさんが「ソーシャル監視団(SOS)」のメンバー役で出演している。
セインズベリーさんはニュージーランドの代表的な観光名所で観光客の後を追いかけて、「ソーシャルの影響」のもとで旅をするのはもうやめようと訴える。
「近頃はこんな状況に対する通報がすごく多いんだ」「みんなSNSの写真を見て、どんなことをしてでもその写真をまねようとする」。セインズベリーさんはそうこぼしながら、「温泉につかる後ろ姿。断崖絶壁に座る男性。ホットドッグ脚」など、ありふれたSNSの投稿写真を次々に表示する。
この動画は、ニュージーランド観光局が以前から展開している「新しいことをしよう」キャンペーンの一環として制作された。
ただし新型コロナウイルスの影響で、海外からの観光客はほとんど同国に入国できない状況にある。アーダーン首相は26日、ほぼ年内いっぱいは入国制限を継続する意向を表明した。例外的に近隣国のオーストラリアや太平洋諸国との間では往来に関する取り決めを模索する。