飛行機の機体もリサイクル 退役航空機の解体作業を追う

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尾翼のロゴも塗りつぶす。塗料は通常使用される白ではなく余分に所有している青を使う/Mikko Pylkko

尾翼のロゴも塗りつぶす。塗料は通常使用される白ではなく余分に所有している青を使う/Mikko Pylkko

航空機を手放す前に行うあることとは

LVAがヘルシンキを発つ前に、フィンエアーは多くの内装部品を取り外した。例えば、キャビンカーテンは他の航空機で再利用が可能だし、座席のカバーも同様だ。一方、座席の構造そのものは機体とともにエアフィンに送られ、エアフィンが他の航空会社に売却する。

また航空機には、乗客数に応じて酸素ボンベや消火器の設置が義務付けられているが、エアフィンに輸送する際は乗客はいないため、これらの備品もヘルシンキで取り外される。

さらにオーブンやコーヒーメーカーも取り外されるため、退役航空機の最後のパイロットは自分のヒップフラスク(携帯用酒瓶)を持ち込んだ方がいいだろう。

退役航空機が保管場所やリサイクル施設に向かう最終飛行の前に行う最後の仕事の一つとして、通常、航空会社は機体にプリントされている自社のロゴやシンボルを塗りつぶす。

他業種の企業と同様、基本的に航空会社も、自社のブランドの使われ方を管理したいと考えているが、航空機がリサイクル業者の手に渡ったり、売却されると管理できなくなる。またリサイクル中に自社のブランドが重機に潰されている写真を見たいと思う人はいないだろう。

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