フィジー、ワクチン接種の観光客受け入れ再開 12月1日から
(CNN) 南太平洋の島国フィジーが新型コロナウイルスワクチンの接種を終えた旅行客について、12月1日から受け入れを再開することがわかった。
ファイヤズ・コヤ観光相は、国際観光客を歓迎していたころから約2年が経過したと振り返り、この2年間に適合や準備を進めてきたと強調。航空会社やホテル、旅行会社、フィジーの人々が観光客を安全に迎え入れる準備が整ったと語った。
フィジーを訪れた観光客は2度目のワクチン接種から少なくとも14日間が経過したことを証明する必要がある。
観光客はさらに入国するために新型コロナウイルスの検査が陰性だったことを証明する必要があるが、これはそもそもフィジーへ向かう航空機に搭乗するために行われる可能性が高い。さらに到着後48時間に追加のPCR検査を受けなければならない。
ワクチン接種済みの成人が同伴していれば、18歳未満のワクチン未接種の子どもも受け入れる。
観光客の受け入れ再開では、国営航空会社フィジー・エアウェイズが大きな役割を果たしそうだ。フィジー・エアウェイズは現在、ウェブサイトで、航空便や宿泊施設、食事などすべてを盛り込んだツアーを1299ドル(約14万7000円)から販売している。
観光業はフィジーの国民総生産(GNP)の約4割を占める。
バイニマラマ首相は昨年の夏、新型コロナウイルスの流行時に、フィジー訪問を望む富裕層を呼び込みたいとしていた。フィジーは外国からの訪問客の受け入れをやめたものの、富豪30人前後は政府との特別な合意の一環として3カ月間の滞在が許可されていた。