小さくも美しい、欧州の珠玉の町々15選
(CNN) パリ、ローマ、バルセロナといった欧州の主要都市は、一生に一度は訪れたいものだが、欧州の小さな町も非常に素晴らしい。各町には美しい建築や文化があり、大都市のように観光客で混み合っていないのも魅力だ。
今回は、そんな小さくも美しい欧州の町をいくつかご紹介する。
ヒートホールン(オランダ)
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ヒートホールンは「オランダのベネチア」と呼ばれるが、本家ベネチアが持つある重大な欠点がない。それはオーバーツーリズム(観光客の過度な増加がもたらす悪影響)だ。ベネチアでは「水」を中心に生活が回っているように、ヒートホールンでも車は「脇役」で、徒歩か水路が唯一の移動手段だ。
ギマランイス(ポルトガル)
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ギマランイスはポルトガルの歴史上、極めて重要な都市で、12世紀に同国初の首都となった。中世に築かれた町の中心部はほぼ当時の状態を維持しており、女子修道院や荘厳な古い宮殿があふれる。断崖の上には崩壊しそうな城がたたずむ。
ロスコフ(フランス)
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フランス北西部ブルターニュ地方にある小さな港町ロスコフは、有名なピンク色のタマネギを英国に輸出するなど、海上貿易で富を築いた。現在は、海水を用いて治療を行うタラソテラピー(海洋療法)の中心地として知られる。
アンギアーリ(イタリア)
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トスカーナ州とウンブリア州の州境近くの丘の中腹に位置するアンギアーリは、城壁に囲まれた小さな町だ。
ここは、狭い路地やアップダウンの激しい通りが多い「歩行者専用」の町で、ルネサンス時代にこの町に住んでいた得体の知れない雇い兵らが建てた壮麗な邸宅が数多く見られる。
ナフプリオ(ギリシャ)
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ナフプリオはギリシャ最南端ペロポネソス半島にあるエーゲ海沿岸の町で、近代ギリシャ最初の首都とされる。海に突き出た半島部の丘の上にはかつてベネチア人が築いた城がそびえ(この町には他にも訪れるべき城が3つある)、古い壁の向こうには美しい旧市街が広がる。