牛追い祭り、3年ぶりに復活 6人負傷 スペイン
マドリード(CNN) スペイン北部パンプローナで伝統の牛追い行事で有名な「サン・フェルミン祭」が3年ぶりにこのほど始まり、参加者のうち6人が腕の骨を折るなどして病院へ搬送され、手当てを受けた。
ただ、地元行政当局によると、牛の角に突かれた負傷者はいなかった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止が続いていた同牛追い祭りの開催は3年ぶりとなった。
けが人には米アトランタ市から訪れた30歳男性も含まれ、残りの5人は全員がスペイン人で男性4人に16歳の少女となっている。
祭りは9日間続き、最初の牛追いは7日から始まった。初日には数千人規模がパンプローナ市役所前に集結していた。
牛追いの行事の開始は数世紀前にさかのぼり、米作家ヘミングウェーの小説「日はまた昇る」で世界的に有名となり、外国人観光客らも多数集まるようになった。
ただ、牛追いは動物愛護の活動家らから長年批判も受けており、今回の3年ぶりの再開でも恐竜に扮装した多数の活動家らが5日に抗議の行動を起こしてもいた。
2019年の牛追い祭りでは少なくとも39人がけがをし、このうちの3人が角に突かれていた。牛追い行事は朝8時に始まり、今月14日まで催される。