ホテル宿泊客の満足度が低下、背景に料金値上がり 北米調査
ストークス氏によると、ホテルの宿泊客は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)で激減したが、このところ一気に増えている。多くのホテル経営者はこれを回復のチャンスととらえる一方、引き続き改修費用などの投入は控えてきた。
宿泊客は料金の値上がりに見合ったサービスを期待する。「ホテル側は回復と客の期待との間で注意深くバランスを取る必要がある」と、同氏は強調する。
朝食への満足度は昨年、パンデミックで温かい朝食の提供を縮小したホテルが多かったことなどから低下していた。
今年は提供を再開したホテルも多いが、朝食の内容よりも料金やコストパフォーマンスが重視されているようだ。
昨年は多くのホテルが需要を誘うために割引プランを提示し、客もそのお得感に高い満足度を示した。20年は感染対策の強化により、清潔さへの満足度が過去最高を記録していた。
今年の調査で満足度トップに立ったホテルチェーンは、最高級の部門がリッツ・カールトンで885ポイント。同チェーンは昨年も1位だった。
続く「アッパー・アップスケール」部門も、2年連続でハード・ロック・ホテルが首位を獲得した。
「アップスケール」はヒルトン・ガーデン・イン、「長期滞在型アップスケール」はハイアット・ハウス、「アッパー・ミッドスケール」は17年連続のドラリー・ホテルズ、「長期滞在型アッパー・ミッドスケール/ミッドスケール」はソネスタ・シンプリー・スイーツ、「ミッドスケール」はウィンゲート・バイ・ウィンダム、「エコノミー」は「ウッドスプリング・スイーツ」が、それぞれ1位だった。